【新入会員紹介】宇塚 浩志

はじめまして、令和4年4月に、公益社団法人栃木県不動産鑑定士協会に入会致しました宇塚 浩志(うづか ひろし)と申します。現在父の宇塚浩一と共に、栃木市大町にある鑑定会社(合同会社宇塚鑑定事務所)で働いております。

私は2017年に不動産鑑定士試験の二次試験に合格しました。その後二年間大阪の不動産鑑定会社で勤務し、父と一緒に鑑定会社を設立するための開業準備等を行うために、2020年の当初に栃木県に戻って参りました。そして一年半以上の開業準備期間を経て、2021年10月に現在の鑑定会社を設立し、現在に至っております。

私は元々弁護士を目指していました。しかし、父から不動産鑑定士の仕事の内容を聞き、興味を持ったことがきっかけで、大学院在学中に不動産鑑定士の勉強を始め、無事に合格することができました。

大阪の鑑定会社で働いていた時は、金融機関からの担保評価の依頼が多く、主に都心部のホテル、事務所ビル、賃貸マンション等の評価を行っていました。栃木に戻ってからの鑑定評価業務は、田舎の方に位置する土地だけの評価であることが多く、大阪時代の鑑定評価とは全く性質が異なるものの、今まで自分には無かった知識を仕入れることにとても面白さを感じています。

不動産鑑定士としてはまだキャリアを積み始めている初期段階で、まだまだ分からないことはたくさんある段階です。なので、日々の業務を頑張りつつ一日でも早く一人前の不動産鑑定士になれるよう、日々精進を重ねております。

私は大学時代仙台で過ごし、社会人としての一時期は大阪で過ごすといった感じで、今までは国内の様々な場所を転々とする生活を送って参りました。以前は実家の付近とは異なる都会での生活に快適さを感じ、栃木ではないどこか都会の地で生活をし続けることも一時期考えておりました。しかしある程度の年齢を超えたあたりから、地方の良さというものが理解できるようになり、父と共に不動産鑑定業に従事することを決意し、栃木に戻ってまいりました。

栃木に戻って不動産鑑定の仕事を通じて、県内の様々な地域を見るにつれ、自分の地元だと思っていた栃木県にも自分の知らない地域も多数存在することが分かってきました。そういった、不動産鑑定士の仕事を始めるまでは自分が全く知らなかった地域を調査して鑑定評価を行うことの楽しさも味わいながら、日々の業務も進めております。不動産鑑定士は、現地調査と事務作業のバランスが取れた仕事だと言われる理由が実感できるようになりました。

資格取得に至るまで紆余曲折がありましたが、私は不動産鑑定士という資格を取得して本当に良かったと思えるようになりました。不動産鑑定士は資格業界の中では知名度が低い資格であり、学生で難関資格を取得したいと考えている人は公認会計士や司法試験を受ける傾向があり、不動産鑑定士を受験しようと考える人はあまり多くありません。しかし私自身は多くの学生にも、不動産鑑定士という資格が非常に魅力がある資格であることをアピールしていきたいと考えています。