【新入会員紹介】石原秀彦

令和2年8月に入会させて頂いた石原秀彦と申します。宜しくお願い致します。私は、さくら市(旧氏家町)出身で、社会人となって地元に戻って以来、県内に住んでおります。入会させて頂いたのは、コロナ感染が広がった最初の年となってしまい、協会の会合等もなくなり、なかなか皆様にお会いし、直接ご挨拶する機会がない状態が続きましたが、今年は総会にも出席させて頂くことができました。

不動産鑑定士になる前は、住宅メーカーに12年程勤務しておりました。戸建住宅の請負契約の業務を中心に、建売住宅の売買契約等も行っておりました。住宅展示場としては宇都宮市、鹿沼市、西那須町(当時)に所属し、上三川町、黒磯市(当時)、高根沢町の分譲地も担当しました。
戸建住宅の担当ですので、ご家族の要望を把握し、間取りのプランニングから、資金計画の提案、施工が始まれば、申請手続・引越し・解体・地鎮祭の準備、融資の申し込み、竣工してからは引渡し業務、金消契約等、入居後の訪問というのが主な業務でした。
この業界は、世間一般的にはかなり厳しい業界と言われており、確かに他社との競合も激しく、数字を上げなければならない等、厳しい部分もありますが、多くの人にとって一生に一度の買い物となるものであり、入居者のお宅を定期的に訪問し、ご家族皆さんが明るく快適に暮らしている様子を拝見し、やりがいを感じておりました。
この頃は、例えば建売住宅を売買するにしても、売主・買主の商談で、その価格は決定していました。しかし、そんな日々の中で、不動産鑑定士という不動産の評価をする資格があることを知り、一体どのようにして評価するのかに興味を持ち、さらに不動産鑑定業務に大変興味を持ちました。

資格の取得にはかなり大変な経験もしましたが、何とか実務修習も終え、鑑定士の登録を行い3年が経ち、今年、第3分科会に所属し、地価公示の委嘱を受けることができました。これもひとえに指導していただいた諸先輩方、お世話になった協会の皆様、支えてくれた家族のおかげであり、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

地価公示業務は鑑定士業務の中でも特に重要なものであると認識しております。業務実施の手引き・運用指針等を確認しつつ、不明点を教えて頂きながら、点検作業を現在進めているところです。今後具体的になってくる評価においても自分なりに事前準備を行い、評価に当たりたいと考えております。

さて、不動産鑑定士として、日々業務に当たっていますが、まだまだ経験不足であり、分からないことも多く、なかなか業務が進捗しないこともありますが、評価する不動産に対して一つ一つ真摯に、適切に向き合い、日々の研鑽を絶対に怠ることなく、経験を積んでいきたいと考えております。

地価公示等の具体的な評価業務に限らず、協会活動等においてもまだまだ分からないことも多く、皆様には教えて頂くことがあるかと思いますが、今後とも、宜しくお願い致します。